子供の矯正
子供の矯正は、ただ歯並びをよくするだけがゴールではありません。
それは、「顎の成長」です。
成長にアプローチしながら歯並びの改善を目指します。
特に上顎の成長は下顎に比べて早く成長が止まります。
顎がきちんと成長しないと、歯の生えるスペースがなくなり不正歯列の原因に なったり、ポカン口や口呼吸の原因にもなります。
今保護者様が矯正治療という選択をしたことで、お子様の健やかな成長を支 え、将来お子様が大人になった際に、必ず喜んでくれることでしょう。
子供の矯正のメリット・デメリット
メリット
- 顎の成長を利用したり、正しい方向への成長を促すことができ る。
- 口腔周囲の悪習癖を改善させ歯並びが悪くなる原因を減らすこ とができる。
- 歯ブラシがしやすくなる。
- 将来的に永久歯を抜歯しなくても済む場合がある。
- コンプレックスを早めに解消できる。
- よく噛めるようになることで、脳の発達にもよい影響を与えると いう研究結果 もある
デメリット
- 永久歯になった時に新たに矯正治療に移行する場合もあり、 治療期間が長くなる。
- 本人の協力が得づらいことがあり、周囲の人のサポートが必要 になることがある。
- 治療中に虫歯のリスクがある。
保護者様へ
矯正治療を始めるタイミングとは
お子様が矯正治療を始める最適なタイミングというのは、1人ずつ異なりますが、上下前歯が生えそろう頃（小学1~2年生）に矯正歯科の相談を受けることをお 勧めいたします。
早期に治療を開始することにより大人になって永久歯を抜歯せずになおすことができる場合があります。
また、治療を開始するには早過ぎるという場合でも、定期的に来院していただいて、継続的に歯の生え変わりをチェックさせていただくこともできますので、来 ていただくメリットは十分にあるのではないでしょうか。
「1期治療」と「2期治療」
1期治療は、顎の骨がまだ軟らかく、これから成長していくお子様（3～12歳頃）を対象にした治療で、ある程度顎の成長をコントロールしながら矯正を行うこ とができます。1期治療で顎の骨を整えれば、永久歯がきちんと並ぶ土台ができるため、2期治療に移行しなくてもよいケースもあります。
顎の成長・発育・促進、悪習癖の除去などを行い、成長を利用して上下の顎のバランスを整えたり、永久歯が生えるスペースを確保することを目的とします。
この時期の治療では、取り外し可能な装置を中心に個々に適した装置を使用します。
2期治療では、ワイヤーやブラケットなどによる矯正を行います。
全ての永久歯を対象にした固定式ワイヤーによる矯正装置を使用し、大人の矯正と同様とします。
- 【治療期間】
- 1期・・・1～2年
- 2期・・・1～3年
- 【通院頻度】
- 1期・・・1～3ヶ月に1回
- 2期・・・1ヶ月に1回
歯並びに影響を与える悪い癖
- いつも口を開けている
- 指しゃぶりをする
- 下唇を噛む
これらの癖に対して早い時期から対処していきます。